2025年読書苦手な男が読んでよかった本
はじめに
私は読書が苦手です。これは恥ずべきことだと思い、2025年の目標を「12冊本を読む」としていました。
結果は11冊でした。
…ただ、12月に入った時点で8冊しか読んでおらず、今月は3冊読み終えました。目標は達成できませんでしたが、読書への苦手意識を薄めることに成功しました。
というわけで、読書嫌いを克服してくれた本たちに感謝しつつ、感想を書いていきます。
なお、私は今回『忘れる読書』という本を読んだため内容はすべて忘れています(?)。よって感想は完全に主観のためご容赦ください。
忘れる読書 (PHP新書)
題名に惹かれて手に取りました。印象に残っているのは、「忘れる読書」をしても、自分にとって必要なことは勝手に知識として残る。残った知識同士がつながって新たなアイデアとなる。ということでした。
私は Markdown エディタとして Obsidian を使用しているのですが、Obsidian はメモ同士をリンクさせることができます。
その機能を使用していると全く関係ないと思っていたメモ同士が結びつくことがあり、この現象に似ているなと思いました。
「ちゃんと覚えなきゃ」と構えるほど読書が苦しくなるタイプなので、心理的ハードルを下げてくれた本です。
新版 思考の整理学 (ちくま文庫)
「知識は寝かせると洗練される」という話が面白かったです。
この本でも「忘れること」の重要性が語られていて、『忘れる読書』とつながったのが意外でした。
他にも印象に残ったのは、起床直後が思考に向いているという話。睡眠によって不要な情報が整理され、頭がクリアになるから、という説明に納得感がありました。
筆者の生活スタイルもかなり尖っていて、
- 朝食は抜いてブランチ
- 起床後の時間を“思考のゴールデンタイム”として確保
- 昼以降は昼寝して、また「朝」を作る
- 夕飯までを思考の時間にする
という発想の振り切り方が面白かったです。
エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
会社の勉強会で苦しみながら読みました。
DDD のバイブルを1周できたのは良かったですが、難解な部分が多く、正直斜め読みした箇所もあります。
来年は『ドメイン駆動設計をはじめよう』を読んで知識を確かなものにしてから、また戻ってきたいと思っています。
歩く マジで人生が変わる
歩くことに関して、進化論・ビジネス・文化・健康などいろいろな切り口で扱っていて、単なるハウツー本や自己啓発っぽさが薄いのが良かったです。
この本の影響で1日5000歩を意識するようになりました。
本書で紹介されていた、ベアフットシューズ*1も気になっていますが、デザインが気に入るものを見つけられず、まだ踏み切れていません。
とはいえ、運動不足も解消され、今の私の安眠は歩行で保たれています。
SQLアンチパターン 第2版 ―データベースプログラミングで陥りがちな失敗とその対策
ポリモーフィック関連を「知らずに」使ってしまい、レビューで教えてもらったのが読んだきっかけです。
なぜアンチパターンなのかを知ることで、データベースの基本も一緒に学ぶことができる良書だと感じました。
今月はポリモーフィック関連に関するブログも投稿できました。
技術リーダーシップのための14のヒント
PLになったタイミングで無料で刊行されているのを見つけて、目を通しました。
先人たちのリーダー像が並ぶ中で、一番刺さったのは「ただ明確であればいいだけ」という言葉です*2。
状況に応じて、方向性を明確に打ち出すことが大切といった趣旨です。
方向性もさまざまで、「遠くて具体的」「近くて抽象的」など、遠近感と具体性の2軸を考えると良いという話が印象的でした。
シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング
PL になったタイミングでメンバーと 1on1 をすることになったので購入しました。
信頼関係の構築やモチベーション維持のためだけでなく、「緊急度が低くて、重要度が高い課題」の発見の場である、という視点を得られたのが大きかったです。
使って学ぶAWS ECS入門 FargateとLaravelでコンテナデプロイを体験
ハンズオン形式でコンテナデプロイを体験できるありがたい本でした。
サンプルアプリケーションとしてLaravelを使用しているので、
NginxとPHPイメージの登録が書かれているところがそのまま自分のコンテキストに刺さって助かりました。
現場で役立つシステム設計の原則 〜変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
システム設計の原理原則を中心に書かれていますが、DDD の入門書として読んでおいて良かったと感じています。
特に印象に残ったのは「データクラス+三層」と「ドメインモデル+三層」のアーキテクチャの比較です。
データ中心だとロジックがあちこちに重複しやすい。一方で、ドメインモデル中心だと業務ロジックを閉じ込めやすい。
という対比がわかりやすかったです。
レイヤードアーキテクチャを実務でいきなり経験した私には、腹落ちする内容でした。
ふつうのLinuxプログラミング 第2版 Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道
Linuxを構成するファイルシステム、プロセス、ストリームについて知ることができる本です。
特に、プロセスとは何か」「スレッドとは何か」「サーバとは何か」の理解が、PHPの実行環境についての理解の助けになりました。
こちらで得た知識をもとに、ブログも投稿できました。
Tarzan特別編集 自律神経を整える。増補版
一時期、なかなか眠れない原因が自律神経だと思い込んでいましたが、結局は運動不足の影響が大きかったようです。
先述のように歩く習慣ができたので、結果オーライでした。
自律神経への解像度が上がり、仕事のパフォーマンスのために大胆に休憩をはさむことも以前より増えました。
まとめ
以上、2025年に読んだ本の感想でした。
私と同じく読書が苦手なエンジニアは技術書にこだわらず、新書をおすすめします。
どうしても技術書は精読したり、写経したりしたくなるため、本を読むこと自体への楽しさは見つけにくいと考えています。
実際私も、新書を読み始めてから読書が楽しく感じています。
来年こそ、幅広い分野の本を読み、楽しみながら12冊を目標に読んでいきます!
良いお年を!
*1: ベアフットシューズとは裸足に近い感覚で走れるよう設計された靴。ソールが薄く、つま先とかかとの高低差が小さいのが特徴。
*2: マーカス・バッキンガム 著、加賀山 卓朗 訳 『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』日本経済新聞出版(2006)からの引用